同じミニ樽でブラックニッカをもう一度熟成したら?2回目の樽熟成を1ヶ月検証

同じミニ樽でブラックニッカをもう一度熟成したら?2回目の樽熟成を1ヶ月検証

一度ウイスキーを熟成させたミニ樽に、新しいウイスキーを入れてもう一度熟成させると、1回目とはどのような違いが出るのでしょうか?

今回は、前回ブラックニッカを1ヶ月熟成したTARU HOLICのミニ樽を使い、新しいブラックニッカを入れて2回目の樽熟成に挑戦しました。

熟成前・1週間・2週間・1ヶ月の4つのタイミングで飲み比べてみると、1回目とは違った面白い変化が。

同じミニ樽を2回使うと熟成はどう変わるのか、実際の変化をレポートします。

関連記事:ブラックニッカをミニ樽で1ヶ月熟成したらどう変わる?1週間・2週間・1ヶ月で比較してみた

【結論】2回目は早くまとまり、より細かな味の変化を楽しめた

今回の2回目熟成で特に印象的だったのは、1回目よりも早い段階から味わいがまとまり始めたことです。

わずか1週間で熟成前のピリピリとした刺激がなくなり、優しいバニラや甘い木香がブラックニッカになじんでいました。

前回のファーストフィルでは、新しい樽ならではの木香が比較的強く出ていましたが、今回は木の主張が穏やか。その分、熟成期間ごとの細かなニュアンスを感じやすくなったのも大きな違いです。

1週間ではバニラと優しい木香、2週間ではキャラメルやチョコ、1ヶ月ではシェリーを思わせる甘い香りへ。

色づきは1回目より穏やかでしたが、味わいは早い段階からまとまり、その後は週を追うごとに異なる香りや味が顔を出しました。

「早くまとまり、その先の細かな変化を楽しめる」。これが今回の2回目熟成で最も印象的だったポイントです。

熟成期間 香り 余韻
熟成前 ウイスキーらしい香りとアルコール感 最初は少し甘く、その後に苦みとピリつき ピリッとした刺激があり、キレの良い後味
1週間 優しいバニラと木香。1回目ほど角がない 甘い木香が加わり、ピリつきもなく、すでにまとまり始める 甘い余韻
2週間 キャラメルを思わせる香り チョコのような、まとまりのある味わい 甘みとビター感のある深い余韻
1ヶ月 シェリーを思わせる甘い香り 全体がまとまりながら、さらに深みのある味わい 甘みとビター感のある深い余韻

では、2回目のミニ樽熟成でどのように変化していったのか、詳しく見ていきます。

今回の熟成実験|一度使ったミニ樽で2回目の熟成

今回使用したのは、前回ブラックニッカを1ヶ月熟成させたヨーロピアンオークのミニ樽です。

前回のブラックニッカを取り出したあと、今回は新しいブラックニッカを入れて2回目の熟成をスタートしました。

今回も以下のタイミングでテイスティングしています。

  • 熟成前
  • 1週間後
  • 2週間後
  • 1ヶ月後

それぞれの香り・味・余韻を比較しながら、1回目の熟成との違いにも注目して変化を追っていきます。

熟成前|アルコールの刺激とキレの良い後味

まずは、ミニ樽に入れる前の新しいブラックニッカから。

香りはウイスキーらしく、少しカーッとくるようなアルコール感があります。

口に含むと最初はほんのり甘く、その後から苦みとピリピリとした刺激が出てきました。

余韻は比較的短く、ピリッとした刺激を残しながらもキレの良い後味です。

このブラックニッカを、一度ウイスキーを熟成させたミニ樽に入れることで、どのような変化が起こるのでしょうか。

1週間後|すでに甘く、まろやかにまとまり始めた

1週間後、香りには優しいバニラと木香が現れました。

そして、この時点ですでに1回目の熟成との違いを感じます。

前回の1週間後はフレッシュな木の香りが比較的強く、樽の個性が前に出ていました。

それに対して今回は木香にそれほど角がなく、優しいバニラや甘い木の香りがブラックニッカになじんでいる印象です。

味わいからは熟成前にあったピリピリとした刺激がなくなり、わずか1週間ですでに全体がまとまり始めています。

余韻にも優しい甘さが残りました。

今回の2回目熟成で特に驚いたのが、この「まとまりの早さ」でした。

2週間後|キャラメルとチョコのようなニュアンスが現れる

2週間後になると、1週間後とはまた違った表情が現れました。

香りから感じたのは、キャラメルを思わせる甘いニュアンスです。

味わいも単純な「甘さ+木香」ではなく、チョコを思わせるような甘さとビター感がまとまった味わいになっています。

余韻にも甘みとビター感が残り、1週間後よりも奥行きが増した印象です。

1回目の熟成では木やバニラといった樽由来の特徴が比較的分かりやすく現れましたが、今回はキャラメルやチョコのような細かなニュアンスが感じられるようになりました。

早い段階で樽とウイスキーがまとまったことで、その先の細かな味わいの変化が見え始めます。

1ヶ月後|シェリーのような甘い香りと深み

1ヶ月後、香りはさらに変化しました。

今回はシェリーを思わせるような甘い香りが感じられます。

味わいは全体としてしっかりまとまりながらも、2週間後よりさらに深みのある印象に。

余韻には引き続き甘さとビター感が残り、熟成前のキレの良いブラックニッカとはかなり違った味わいになりました。

1週間のバニラと木香、2週間のキャラメルやチョコ、そして1ヶ月後のシェリーを思わせる香り。

熟成期間ごとに異なる細かなニュアンスが次々と現れたのが、今回の2回目熟成の面白いところでした。

1回目と2回目では、熟成の進み方が違った

今回特に興味深かったのが、同じミニ樽でも1回目と2回目では熟成の進み方が違ったことです。

前回は新しい樽を使ったファーストフィルだったため、フレッシュな木香が強く現れ、色の変化もはっきりしていました。

それに対して2回目は、色づきは1回目より穏やかな一方、味わいは早い段階からまとまり始めました。

1週間後には熟成前のピリつきがなくなり、優しいバニラや甘い木香がウイスキーになじんだ味わいに。さらに熟成を続けると、次のように変化していきました。

熟成前:アルコールの刺激とキレの良さ

1週間:優しいバニラと甘い木香。すでに味がまとまり始める

2週間:キャラメルの香りと、チョコのような甘さ・ビター感

1ヶ月:シェリーを思わせる甘い香りと、深みのあるまとまった味わい

前回のウイスキーが樽に染み込んでいたことも、今回早い段階からまとまりを感じられた要因のひとつかもしれません。

また、ファーストフィルほど木香が前面に出なかったことで、バニラ、キャラメル、チョコ、シェリーといった細かなニュアンスを週ごとに楽しめたのも2回目ならではの面白さでした。

1回目は「樽そのものの個性」が分かりやすく、2回目は「早いまとまりと、その先の細かな変化」が楽しめる。

一度使ったら終わりではなく、同じミニ樽を使い込むことで、また違った熟成の表情を楽しめることが今回の検証で分かりました。

1回目のブラックニッカ熟成では、熟成前・1週間・2週間・1ヶ月での変化を詳しく紹介しています。今回の2回目と比較すると、同じウイスキー・同じミニ樽でも熟成の違いがより分かりやすくなります。

関連記事:ブラックニッカをミニ樽で1ヶ月熟成したらどう変わる?1週間・2週間・1ヶ月で比較してみた

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