「△な日も、ここに来れば○になる」AoBaRが語る、フラスコ樽の楽しみ方

「△な日も、ここに来れば○になる」AoBaRが語る、フラスコ樽の楽しみ方

阪急大阪梅田駅から徒歩約2分に店を構えるJapanese Diner AoBaR(アオバル)。
ジャパニーズウイスキーやスピリッツを気軽に楽しめる一方で、店内にはひときわ目を引く“TARU HOLICのフラスコ樽”が並びます。

今回はAoBaRさんに、お店づくりの想いから実際の活用方法、お客様の反応までじっくりお話を伺いました。

“重厚感”より、“ハッピー”になれるバーへ

── まずは、お店の雰囲気やコンセプトについて教えていただけますか?

AoBaRさん:
日本のウイスキーやスピリッツを通じて、ここに来たら楽しくなるとか、リフレッシュできるとか、そういうバーにしていきたいと思っています。いわゆる重厚感のあるバーというより、ちょっとハッピーな感じの場にしたいですね。

── いいですね。アオバルさんらしさって、どんなところにあると感じていますか?

AoBaRさん:
専門的な知識がなくても、「日本のウイスキーやスピリッツって美味しいな」と感じてもらえるお店にしたい、というのが大きいです。

── 実際に、ここでしか出会えないようなお酒もあるんでしょうか?

AoBaRさん:
例えば熊本生まれのジンですね。山椒の香りが特徴的で、大阪ではまだ置いているお店も少ないと思います。紹介すると「これ面白いね」と言ってくださる方も多くて、癖になる方が増えています。

TARU HOLIC導入理由 “中が見える”ことの衝撃

── TARU HOLICのミニ樽を最初に知ったのは、どんなきっかけだったんですか?

AoBaRさん:
最初はクラウドファンディングで見つけました。第一印象は「めちゃくちゃかっこいい」。特にフラスコ樽は、中が見えるのがすごく画期的だなと思ったんです。

樽熟成って、普通は中の変化が見えないじゃないですか。それが見えるのは大きかったですね。

── そこから実際の導入につながったんですね。

AoBaRさん:
そうですね。当時は買いそびれてしまったんですが後日、TARU HOLICさんがたまたまお店に来てくださって。
そこで「これは導入したいな」と思いました。運命的な偶然でしたね。

── 他社の樽と比べた印象はいかがでしたか?

AoBaRさん:
 ネットで見た段階でも精度が高いなという印象でした。安っぽいものも世の中にはありますが、TARU HOLICさんの樽は重厚感があって本格的。見た目からしてクオリティが違うと感じました。

── 実際に届くまでは不安もありましたか?

AoBaRさん:
実物を触ったことがなかったので、漏れなどは少し心配でした。でも届いて箱を開けた瞬間、「これはいいな」と。作りがしっかりしていて安心しました。

 実際の使い方 2本運用で“甘口”と“スモーキー”を作り分け

メニューより

── 今、お店ではどのように活用されていますか?

AoBaRさん:
フラスコ樽を2つ買って、甘みのある熟成を作りたいのが1つ、スモーキーを熟成させたいのがもう1つ。使い分けしたくて2本にしました。
 甘い方はサントリーローヤルをベースに。もう1つはホワイトホースをベースに色々やってます。
・甘口系:サントリーローヤルベース+ドライシェリーで香り付け
・スモーキー系:ホワイトホース+アードベッグ/ラフロイグ10年/ボウモア12年をブレンド
他に梅酒もやってみたりしています。

──最初からブレンドしてたんですか?

AoBaRさん:
最初はローヤル、ホワイトホース単体で熟成しました。どれくらいのペースでどう変化するか分からなかったので、まずは単体で様子見しました。今はローヤルの方は、ドライシェリーで一度樽に香りをつけてから、ローヤルを詰めています。

──ホワイトホースの方は?

AoBaRさん:
ホワイトホースをベースに、アードベック、ラフロイグ10年、ボウモア12年を少しずつブレンドして、自分の中で美味しいところに寄せて熟成させてます。

── 熟成の変化はどれくらいで感じられましたか?

AoBaRさん:
ローヤルは、色も濃くなって「甘みが出るのかな」と思ってたら、最初はちょっとドライというか、スパイシーな感じが出てきて。それが面白かったです。
そこから1〜2ヶ月寝かせると、今度はまた甘みが立ってきて通常の製品のローヤルより、色も香りもちょっと濃くなって、甘みもちょっと強くなって、想像してた以上のものができたなという感じがします。

── ホワイトホースの方はどうでしたか?

AoBaRさん:
ホワイトホースも最終的には甘みが出てきたんですけど、
当初まろやかな味になり、ホワイトホースの尖りが無くなったのでスモーキーが好きな方にとっては、元の製品と熟成後で「どっちが美味しい?」って言われると悩むかも…という感じでした。

なので他のスモーキー系とブレンドしたんです。最初は結構尖ってたんですよ。多分ホワイトホースの影響で、「アルコール感強いな」みたいな。でも2週間くらいしたらすごくまろやかで美味しくなりました。そういう変化をお客さんに説明すると喜ばれます。「こんな変化が出てきたんですよー」って。

── なるほど、確かに“まろやかになる=尖りが丸くなる”ですもんね。熟成期間はどう決めていますか?「このくらいで提供できる」という判断基準が気になります。

AoBaRさん:
一番最初は「どれくらい寝かせたらどう変化するんだろう」を見ていて、3ヶ月くらいで変化が落ち着いてきたので、
「これはある程度完成かな」という感じがして販売を始めました。
ただ1リットルしか入ってないので、売り出したら割とすぐ売れてしまいましたね笑

── 3ヶ月という話もありましたが、提供開始の目安は「3ヶ月くらい」が多いですか?

AoBaRさん:
どこに着地を求めるかは店側なんですけど、半年寝かせたらもっと美味しくなるかもしれないですしね。
ただ、日々ちょっとずつ味見して、「これは美味しい」って感じたタイミングで出してるので、2週間の時もあれば、3ヶ月の時もあります。お酒による、って感じです。
1年寝かせたらどうなるんだろう、って興味は尽きないですが。

お客様の反応 飲み比べで“違い”に驚く方が多数

公式インスタグラムより

── 実際に提供される際のおすすめの飲み方はありますか?

AoBaRさん:
飲み方はお客さんの好みですけど、ハイボールよりストレートとかロックの方が分かりやすいので、そっちをおすすめしています。「おすすめはロックですけど」みたいな感じですね。あとは飲み比べもやってます。
元のウイスキーも一緒に少し出して「こんだけ違うんですよ」って説明すると、より喜ばれます。

── お客さんは味の違いに気づきますか?

AoBaRさん:
 熟成前後の飲み比べをすると、「こんなに違うんだ」と驚かれる方が多いですね。
特にスモーキーさを残しながらも、余韻にほんのり甘みが広がる“スモーキーで甘い”新しい味わいに驚かれる方が多いです。
「余韻に甘みがあります」って説明すると「本当だね」って喜んでもらえたりします。熟成の効果だと思います。

 ── “スモーキーで甘い”って、新しいですよね。

AoBaRさん:
不思議でした。すごくまろやかになってて、スモーキーで甘いっていう、新しい。でも美味しいんです。

── やはり“見える樽”というのも反応に影響していますか?

AoBaRさん:
 大きいですね。バックバーに置いてあるので、「あれが飲めるの?」と安心して注文していただけます。視覚的な効果はかなりあると思います。

ご家庭での樽熟成の楽しみ方

── ご家庭で樽熟成を楽しむ方に、最初の一本のおすすめはありますか?

AoBaRさん:
 最初は高級ウイスキーより、普段飲んでいる安価なウイスキーの方が変化を感じやすいと思います。元の味を知っている方が、「こんなに変わるんだ」と実感できます。


── 慣れてきたら、どんな楽しみ方が広がりそうでしょうか?

AoBaRさん:
自分好みのブレンドを作って、それを熟成させるのも面白いですね。美味しくなるか、失敗するか分からない。その過程も含めて“大人の自由研究”だと思います。


── 熟成期間の目安はありますか?

AoBaRさん:
 正直、決まりはないですね。2週間で良くなることもあれば、3ヶ月かかることもあるので、定期的に味見するのが一番です。

── 最後に、この記事をご覧の方へ、メッセージがあればお願いします。

AoBaRさん:
 何を詰めようか考えるところから本当に楽しい商品ですし、出来上がるまでのワクワク感も大きい。大人になって、こういうワクワクを体験できるものって意外と少ないと思うので、すごく面白い商品だと思います。

 

今回は、AoBaR(アオバル)さんをご紹介しました。
 気軽に楽しめる空間の中で体験できる、“見える樽熟成”の一杯。
 日本のウイスキーやスピリッツの新しい魅力に出会えるお店です。
ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

取材協力:Japanese Diner AoBaR(アオバル)(阪急大阪梅田駅 徒歩約2分)
住所   :〒530-0012
       大阪府大阪市北区芝田1-5-12 B1F
Instagram :https://www.instagram.com/aobar_umeda/
電話番号 :070-1828-1512
営業時間 :月火水木金土 17:00–00:00
定休日  :日・祝