ウイスキーとは?3つ種類と原料、5大要素を解説【ウイスキーガイド】

ウイスキーとは?3つ種類と原料、5大要素を解説【ウイスキーガイド】


世界中の愛飲家を魅了してきたウイスキー。

この記事では、その核心に迫ります。


ウイスキーとは

原料である穀物を蒸溜し、木樽で熟成させることで生まれる「時を味わう酒」。それがウイスキーです。標準的な度数は40度以上。力強く、それでいて繊細な味わいが、長きにわたり人々を虜にさせてきました。

最重要の製造プロセスの1つ、樽熟成を経ることで、ウイスキーは香り・風味・色という個性を纏うのです。

ウイスキーの3大種類

一口にウイスキーと言っても、その種類は千差万別。製造方法により、以下のような分類がなされています。

モルトウイスキー

大麦麦芽だけを原料に単式蒸溜器で仕上げたもの。
一つの蒸留所の原酒のみをボトリングする「シングルモルト」、複数の蒸留所の原酒をブレンドする「ブレンデッドモルト」に二分されます。

グレーンウイスキー

トウモロコシやライ麦などの穀物を連続式蒸溜器で蒸溜。
軽やかでなめらかな味わいが特徴です。

ブレンデッドウイスキー

複数のモルトとグレーンをブレンドし、香味の調和を追求した芸術品。
特にブレンダーの感性が光るウイスキーです。


味わいを決める5つの原料と要素

多層的で奥深いウイスキーの味わい。
その風味を形づくるのが、これから触れる5つの要素です。

水(Water)

仕込み水はウイスキーの命。湧水や天然水の性質が、味の輪郭を左右します。

穀物(Grain)

スコットランドや日本では大麦モルト、アメリカではとうもろこし。
原料の違いが、まるで土地の個性を語るような味わいを生み出すのです。

ピート(Peat)

“ピート”は「泥炭」の意。穀物を乾燥させる際にピートを焚くことで、印象的な”スモーキーさ”を育むのです。

蒸留器(Still)

形状や大きさの違いが、香味の個性に。単式蒸溜器(ポットスチル)は豊潤さを、
連続式蒸溜器は軽やかさを引き出します。

樽(Cask)

香り・色・味のすべてを変化させる樽は、“もうひとつの原料”。
樽熟成によって、樽由来の成分がウイスキーにまろやかさと深み、そして美しい琥珀色をもたらすのです。

樽が育む、熟成の物語

ウイスキーは、樽と語らいながら、ゆっくりと変化します。
水、穀物、ピート、樽の種類、そして時。
同じ条件は二度と訪れません。

あなたの樽でも、世界にひとつの熟成が進んでいます。
その一滴がどんな表情を見せるのか──
時を重ねながら、どうぞゆっくりと確かめてください。

家庭用熟成樽で、あなただけのウイスキーの姿を。
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