ウイスキー樽の役割 ウイスキーの味は樽の味だった!?

ウイスキーの独特な香りや深い味わいの多くが、樽によって決まっていることをご存じでしょうか？

実は、ウイスキーの風味の60～70％は樽から生まれると言われています。

ウイスキーが樽で熟成される間、樽材の木目からはタンニンやリグニンなどの成分がしみ出し、これがウイスキーに豊かなフレーバーを与えるのです。

また、樽の中でウイスキーは温度や湿度の変化を受け、酸素と反応することでさらに熟成が進みます。

この過程で甘みやまろやかさが増し、深い琥珀色へと変化していくのです。樽の種類によっても、得られる味わいや香りはさまざま。

例えば、シェリー樽で熟成させれば、フルーティーでスパイシーな風味が生まれ、バーボン樽ではバニラやキャラメルのような甘さが感じられます。

ウイスキーを楽しむ際には、ぜひその背後にある樽の役割にも思いを馳せてみてください。樽がウイスキーに与える影響を知れば、より一層その奥深さを味わうことができるでしょう。